【架空国会】自由国旗 娯楽誌ver.

【架空大日本国】というグループの社会民主党公式誌です。主に社会民主主義や他思想を元にしたコラムなどを書いてきます。

社民主義における国防(架空日本連邦記事)

※前置きとして。

この記事はあくまで架空国家である日本連邦における社民党の意見であり、実在の各国に存在する社会民主党とは一切の関係がございません。悪しからずご覧ください。

 

では、まいりましょう

 

 

1,まず社民主義は国防を容認しているのか?

社民主義は、というより社会主義的思想の大半は軍隊を否定していません。あくまで人民に寄り添う政治をすることを念頭に考えられています。例としてはソビエト連邦などが挙げられます。

ではなぜ社会主義思想を啓蒙する人々の中に軍隊反対などの人がいるのか?ということについてですが、私個人の意見として申させていただくと単に思想を勘違いしているか、また別の思想に感化されているのではないかと思います。社会主義思想、主に社民党が民主主義国家において政権を握っている国々に軍隊がない国というのはほぼありません。ただ他国に比べると縮小傾向にあったり、拡大路線を捨てている場合が大半です。

まず社会主義における国防とは、外的要因による市民層への負担増加を防ぐための護身用的な役割なのであって、世界革命論でない限り”革命を輸出”するための軍隊を保持することはありません。ソビエト連邦は国土の強大さや大国の抑制のために軍備拡大をしていたわけであり、つまるところ他国侵攻を前提にした軍備拡張を社会主義/社民主義国家は行うことはあまりありません。軍備というのはとにかく金額が膨大なため、国民生活に圧迫を与えてしまうのが現代の軍隊というものであり、私は軍備拡張ではなく現状維持が一番の理想であると考えています。

要するに、社民主義においては軍隊を否定も肯定もしていません。ただ社民党としては、軍備増強には反対の立場にあります。

 

2,社民主義における国防とは?

では本題に入ります。

社民主義における国防とは、あくまで筆者である私の意見ですが「国民生活を圧迫しない程度の、最低限度かつ現状維持を目的としたもの」であると考えています。社民主義の根本には社会主義があるので、人民第一とするところは同じです。ただ過激路線を切り離したのが社民主義であり、またその過激的な面の無さには軍備増強をある種切り捨てているともいえるのではないか、と私は考えています。

現代に残る社会主義国家(北朝鮮、中国)は、外交手段としての戦争は放棄していないように思えます。軍備増強を積極的に行っているのも、その考えを肯定しているともいえるでしょう。社民主義は、そういう過激な思想を切り離しあくまで穏健的に国際協調をする立場をとっています。なので、民主主義国家において政権を握ることがたやすいわけです。

つまるところ現代の資本主義の苛烈な争いから人民を守るのが社民主義の根底にあるため、軍隊保持については賛成であります。ただ何度も言うように、”軍備増強”については反対の立場をとっています。現代的思考に基づくと思想も変化していくのと同じように、どの思想も時代によって変化を受け止めていくのが大事です。社民主義も私なりの解釈であるとはいえ、もともとの考えからはある程度かけ離れているでしょう。それが時代の変化というものだと、私は考えます。

結論としては、”軍隊保持は賛成だが軍備増強には反対”であるのが私が感じた社民主義における国防だと考えます。あくまで国の主体は人民であり、政治家は奉仕する立場にあるので、そう考えざるを得ないわけです。

 

 

2020.11.25 筆者;なめこ 架空日本連邦社会民主党副党首
※この記事は筆者の考えであり、党の考えではありません。予めご了承ください。